梅のレジェンド花光さんと前田さんのお力を借り、本格的な梅干しの生産に全力投球するのが、ともに北極老人の元で学んだ東雅大(通称:あんちゃん)です。
あんちゃんは大学卒業後、家業の商社を継ぐためにゆにわ立ち上げとは別の道を歩みました。
楠葉を離れて猛勉強に明け暮れ、いつしか一人前の社長として会社を切り盛りできるようになっていたのです。
そんなあんちゃんが、久しぶりに帰ってきました。
梅のレジェンド花光さんと前田さんのお力を借り、本格的な梅干しの生産に全力投球するのが、ともに北極老人の元で学んだ東雅大(通称:あんちゃん)です。
あんちゃんは大学卒業後、家業の商社を継ぐためにゆにわ立ち上げとは別の道を歩みました。
楠葉を離れて猛勉強に明け暮れ、いつしか一人前の社長として会社を切り盛りできるようになっていたのです。
そんなあんちゃんが、久しぶりに帰ってきました。
託された”梅干し作り”の事業
その日はちょうど、前の年に漬けた梅干しが、ゆにわに届き、「この味を千年先にも届けたいね」と話していた翌日。
夕食の席で、あんちゃんが会社の経営について北極老人に相談すると、〝新事業としてゆにわの梅干しを作らないか〟と提案されたのです。
「ゆにわの梅干し作り、うちにお任せください」
と、答えた彼のたのもしい姿は、高校生だった十年前とは見違えるようでした。
もし、あんちゃんが会社を継がずにゆにわの一員として共にいたのなら、「ゆにわの梅干しを、次世代へと継承する」という一大事業を任されることもなかったでしょう。
「梅部」結成
あんちゃんの会社は不動産や、商社をしていましたから、梅干し作りは全てが新しい試みになります。
「梅干しを作る」と一口にいっても、簡単なことではありません。
資金調達から、施設の建設に始まり、機械や備品の準備、原料の運搬、製品のデザイン、販売、そして何より梅干し作りの工程には、大勢の人手が必要です。
そこで、ゆにわのスタッフや仲間で「梅部」を結成し、部長のあんちゃんを支える体制ができました。
梅洗いや干し上がった梅干しの選別のタイミングには、梅部部員が施設に駆けつけ、
「力を合わせて本物の梅を日本中に広めよう!」
と一致団結し、まるでお祭りのように、今年も梅づくりに励んでいます。
この梅干しを千年先に届けるまで、ゆにわの梅ものがたりは、これからも続きます。